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(45)

 投稿者:語り  投稿日:2008年 6月 5日(木)19時55分11秒
  「キィアン…すまない…俺のせいで…」
 ヴォルディスはキィアンの手を握り、頭を下げた。自然と目頭が熱くなるのをどうにか堪え、キィアンの眼をしっかりと見つめる。
「まだあの返事はしないから…ちゃんと生きるんだぞ! 生きて、また会ったその時に必ず答えるから! だから、生きろ! キィアン!」
 ヴォルディスは振り絞るようにそれだけ言って、キィアンの額にキスをした。
「…じゃあな」
「うん…また、ね」
 万感の思いを込めて別れの言葉を交わすと、ヴォルディスは立ち上がって背を向けた。堪えきれなくなった涙を拭うと、振り返って笑顔を見せる。
「後は任せてくれ。メーナの事も、みんなの事も…だから、心配しないで治療に専念してくれ」
 それだけ言うと、ヴォルディスはテントを出た。入り口の幕を閉めた時、キィアンが小さな声で呟いたのが聞こえた。
「…ヴォルディス…ありがとね…」
 ヴォルディスは、もう我慢できなかった。泣く必要などないんだ、また必ず会えるんだと自分に言い聞かせても、涙が溢れるのを止められなかった。
 静かに、誰にも気づかれないように、ヴォルディスは泣いた。


 その晩、白旗を掲げたテントを残したまま、一行は出発した。
「にしても、封神騎を残して行くのはもったいねーなー。結構良さそうな奴だったぜ、あれ」
「じゃあ、代りにドア=ソホルを置いて行くか?」
「馬鹿言え」
 歩き出してから、ファオロンとチューリーは場違いなほどのんきなやり取りを続けていた。だがそれは、ともすれば沈みがちになる一行の雰囲気を少しでも和らげようという2人なりの気遣いだと分かっていたので、ヴォルディスは何も言わずにただ歩き続けた。
 夜が明ける頃、一行は休息を取ることにした。ヴォルディスが野営の支度をしながらふと来た道を振り返ると、朝日に照らされた山岳地帯が白く輝いていた。たった1晩歩いただけなのに、山々は不思議と遠く霞んで見えた。
 あの山で、ライラとメーナというかけがえのないものを2つも失って、ヴォルディスたちはどうにか砂漠に辿り着いた。これからの旅が、今までより楽になるなどとは思えない。しかしヴォルディスは、これ以上何も失うまいと心に固く誓った。
(必ず…必ずメーナを『塔』へ連れて行くんだ…!)
 ヴォルディスの心の叫びに応えるかのように、朝日が昇り始めた。

(完)
 
 

自由コメント

 投稿者:ヴォルディスメール  投稿日:2008年 6月 5日(木)11時41分27秒
  ヴォルディスはキィアンの側に行って、優しく手を握り頭を下げて、泣きながら…

「キィアン…すまない…俺のせいで……。」
手をギュ~~!っと思わず握って…

「まだちゃんと返事はしないから…ちゃんと生きるだぞ!ちゃんと生きてまたちゃんと会うからな!その時にちゃんと答えるから!生きろ!!キィアン!!!」
…とキィアンの眼を見つめて、おでこにキスをして立ち上がって、背を向けてから少し首を向けて…
「アトは任せてくれ!メ~ナのコトも、皆のコトも…だから、心配しないで治療に専念してくれ。」
…と言って涙を拭って笑顔を見せてからテントを出ようとする。その後何もなければそのまま出る。
 

(44) ※自由選択あり

 投稿者:語り  投稿日:2008年 5月31日(土)23時00分56秒
   そこに、ファオロンとダハーカ、そしてメーナが入って来た。
「ヴォルディスさん…」
 メーナは目にうっすらと涙を浮かべながら、ヴォルディスの手を握った。
「メーナ、すまない…心配させて。みんなも、無事でよかった。ただ…」
「気にするな」
 と、どうしても暗い声音になってしまうヴォルディスを、ファオロンがさえぎった。
「あの状況で、お前さんはよくやったぜ。確かにキィアンは残念なことになっちまったが…迷宮ではぐれ、ろくな武器も無しに死霊に囲まれて、命があるだけでも良しとしなきゃあな」
「封神騎があったんだ…偶然動かすことができて…キィアンがいなけりゃ、俺は脱出出来なかったんだ」
「あの娘も同じことを言っておったよ」
 と、ダハーカが言った。
「キィアンがお前さんと話がしたいと…立てるか?」
「ああ」
 ヴォルディスはメーナの肩を借りてヨロヨロと立ち上がると、テントを出た。隣にはもう1つ、白旗の掲げられたテントが張られている。
「メーナ、ありがとう…もう大丈夫だから、キィアンと2人で話をさせてくれ」
「はい…」
 メーナが心配そうに離れるのを肩越しに見ながら、ヴォルディスはテントに入った。薄暗く、微かに血の臭いと薬草の刺激臭が漂う中、キィアンは毛布にくるまれて簡易ベッドに寝かされていた。
「キィアン…」
「ヴォルディス…良かった、無事だったんだ」
「ああ…」
 ヴォルディスが頷くと、キィアンはわずかに笑みを浮かべた。その笑顔にどことなく『死の気配』を感じてしまい、ヴォルディスは思わず身震いをしてしまう。
「でも、あたしはここまでね…ヴォルディス、お願いがあるの…」
「何だい?」
「…メーナを、守ってやって。あの娘は、あたしの妹みたいなものだから…必ず、助けてあげて…」
「…ああ、約束する」
 そう答えながら、ヴォルディスはキィアンが本当に言いたかったことを敢えて言わなかったことに気がついていた。そして、この気丈な女性が死に直面してなお今までと同じように振る舞っていることに、尊敬の念すら感じた。考えて見れば、キィアンはいつだって自分よりも周りの人間を優先してきたのだ。
「キィアン…」
 ヴォルディスは一瞬唇を噛むと、改めて口を開いた。

《自由選択》
 キィアンに、別れの言葉を好きなようにかけてください。
 何も思いつかなければ、「何も言わない」でもOKです。
 

(43)

 投稿者:語り  投稿日:2008年 5月 7日(水)01時21分51秒
  「く!…く…そ! キィアン…す、すまない…。せ…せめて…!」
 薄れゆく意識の中で、ヴォルディスはキィアンを守る様に覆いかぶさった。
「メーナ…!」
 そして、世界は闇に包まれた。


 額にひんやりとした心地よい冷たさを感じて、ヴォルディスは目が覚めた。
「……?」
 ぼんやりとした視界に映ったのは、陽に透けて白く光るテントの天井と、少しほっとしたような表情の男の顔だった。
「やっと気がついたか」
「…チューリー…助かったのか、俺は…」
「間一髪だったよ。お前さんが開けたハッチからファオロンが突入した時には、お前さんたちは死霊に殺されかかっていた。あと1分遅かったら、お前はもう目を開けなかったろうよ」
 チューリーの言葉に記憶が蘇り、ヴォルディスはがばっと身を起こした。
「痛っ!」
「馬鹿、無理するな。お前、全身傷だらけなんだぞ」
「キィアン…キィアンは無事か!?」
「ああ、一応…な」
 チューリーは、のろのろと答えた。
「今、ダハーカどのとメーナが手当てをしている。が…」
「…?」
「…連れて行くことはできないだろう、というのが俺やダハーカの意見だ」
「なんだって?」
 あまりに冷酷な物言いに、ヴォルディスはチューリーを睨みつけた。
「彼女の脚の応急処置をしたのは、お前か? あれは見事だった。ちゃんとしていなければ彼女は失血死していたろうし、お前が覆いかぶさって守ったおかげで、死霊に殺られることもなかった。だが、キィアンが危険な状態にあるのには依然変わりないんだ。いつまた出血するとも限らないし、今の状態では傷口から感染病にかかることもあり得る」
 そこまで言ってから、チューリーはゆっくりと、感情的になりかかったヴォルディスを諌めるように言葉を続けた。
「…そして何より、俺たちには彼女の脚を治療してやることも、痛みを和らげてあげることすらもできないんだ」
「だ、だからと言って、見殺しにするっていうのか!」
「そうじゃない。このまま俺たちと一緒に砂漠に入るより、その方が彼女も助かる見込みがあるってことだ。俺たちを追跡しているブリヤート軍も、彼女を無下にはすまい。今キィアンに必要なのは、医者と、清潔な療養施設なんだよ」
 チューリーの言葉を落ち着かない気持ちで聞いていたヴォルディスは、しかしその言葉の中に妙なものを感じた。
「ちょっと待ってくれ。砂漠に入るって…?」
「ああ」
 ヴォルディスの言わんとしていることを察したのか、チューリーはわずかに顔をほころばせると、立ち上がってテントの入り口を開けた。その向こうには、見慣れない木々が生い茂ったオアシスと、その先に延々と続くであろう淡黄色の世界が広がっていた。
「俺たちは、何とか山岳地帯の遺跡を脱出できたってことさ」

(続く)
 

自由行動

 投稿者:ヴォルディスメール  投稿日:2008年 4月26日(土)09時46分18秒
  「く!…く…そ!キ…キィアン…す、すまない…!せ…せめて…!」
…と言いながら、キィアンを守る様に覆いかぶさって「メ、メーナ…!!」
と呟いて意識を失う。
 

(42) ※自由選択あり

 投稿者:語り  投稿日:2008年 4月23日(水)06時28分22秒
  《判定結果》
投稿日:2008年 4月14日(月)08時47分52秒 →大失敗!

「くそう!」
 ヴォルディスは何とか抵抗しようとしたが、全身いたるところに死霊の攻撃を受けてしまった。

 ヴォルディスは致命傷を受けた!

「うっ…メーナ、みんな…」
 薄れゆく意識の中で、ヴォルディスは…

《自由選択》
 気を失う前の、最後のワンアクションを決めてください。何をしてもかまいませんが、あまり時間のかかる(難しい)行動は、それを終える前に気を失ってしまう場合があります。
 何も思いつかなければ、「何もしない」で構いません。
 

チェック!!\(^O^)/(*^_^*)

 投稿者:ヴォルディスメール  投稿日:2008年 4月14日(月)08時47分52秒
  「メ~ナ~!皆~!!俺に力を~!!!」

と言いながら抜け出せる様にする。
 

(41) ※チェックあり

 投稿者:語り  投稿日:2008年 4月13日(日)23時46分29秒
  (2人で助かるために、最後の最後まで抵抗してやる…!)
 そう決心したヴォルディスは、気合の声を発しながら長銃を構え直した。それがきっかけとなったかのように、一気に死霊どもが襲い掛かってくる。
「俺は何があろうと諦めないぞ! 2人で生き残るんだ!」
 ヴォルディスは長銃を振り回して周囲の敵を殴り、払い、牽制した。しかし、1体でもあれほどてこずった死霊に多数で襲い掛かられては、しのげる時間にも限度があった。後ろから掴まれ、引きずり倒されると、たちまち死霊が群がり覆いかぶさってくる。
「くそう!」

《カリスマタイマンチェック》
※「チェック」と書いて投稿してください。投稿された時間の秒下1ケタの数字に現在のカリスマ値(0)を足した値が8以上であれば、成功します。7以下は失敗、特に3以下は大失敗となります。
※修正にかかわらず0はクリティカル、1はファンブルです。
 

選択肢の答え 2

 投稿者:ヴォルディスメール  投稿日:2008年 4月 8日(火)09時47分0秒
  二人が生き残るために最後の最後まで抵抗してやる!!

「俺わ何があろうと諦めないぞ!二人で生き残るんだ!!」

と言いながら周りの敵に牽制する。
 

(40) ※選択肢あり

 投稿者:語り  投稿日:2008年 4月 3日(木)00時14分0秒
   もう一刻の猶予もない。ヴォルディスは覚悟を決めると、穴を諦め、物音から遠ざかるように移動することにした。
 しかし数歩も歩かないうちに、ヴォルディスは立ち止まらざるを得なくなってしまった。時すでに遅く、すっかり死霊に取り囲まれていることに気がついたのだ。
「くそっ、ここまでかっ!?」
 周囲を見渡してヴォルディスは唸った。死霊の数は2、30体はいるだろうか。1体でもあれほど手傷を負わせられたのに、キィアンを背負ったままこれほどの数を相手できるはずもない。しかし、だからといって全てを諦めるつもりは、ヴォルディスにはなかった。

《選択》
1.(自分はどうなっても、せめてキィアンは助けたい…!)
2.(2人で助かるために、最後の最後まで抵抗してやる…!)
 

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